理事長の事業所訪問
Event visit
『 桑原先生記念会 』
2024/9/16
2024年9月16日(月・祝日)に、当法人の元理事長である故桑原重夫氏の記念会を行いました。
桑原先生は1980年4月から2007年5月までの27年間、理事長として当法人の精神的支柱となり、保育所聖愛園、夜間保育所あすなろの職員たちを支えてくれました。
記念会では、ご出席くださった方々から、桑原先生との様々な思い出を聞くことができました。みなさまの思い出を聞きながら、桑原先生は牧師としての強い信念を持ちつつもユーモアのあるお人柄であり、その姿勢が今も法人の風土として残っていると感じました。
私たちを取り巻く、時代背景や目の前の課題はたえず変化し続けていますが、桑原先生の思いを、これまで当法人を支えてきた先人たちの思いを引き継いで、これからも「誰もが自分らしく生きていける社会」を目指して活動していきたいと思います。
昨年30周年を迎えた日韓保育交流を支えてきた他園の方たちもたくさん参加してくれました。写真はその方々です。
『聖愛園:慶応義塾大学の学生さん』来訪
2024/8/19
8月19日 慶応義塾大学で「子どもの療養環境をよりよくするためにどのようなことが出来るか」の検討に取り組むプログラムに参加している学生さんたちが聖愛園を訪れました。
学生さん達には実際に保育に入ってもらい、障がい児、医療ケアを必要としている子どもたちがどのように過ごしているかを、実際に子どもたちと関わりながら見てもらいました。その後、園長さんや聖愛園で働く看護師さんたちと、感想や意見交換、質疑応答を行ったので、私も同席させていただきました。
学生さんからは、医療的ケアを必要としている子どもたちが、他の子どもたちの中で当たり前に過ごしている姿や、聖愛園の子どもたちの気遣い力(見学のお客さんに聖愛園のことや、障がいのある子どものことを説明してくれる)に驚いたという声がありました。
私としては、日ごろ直接話を聞く機会のない聖愛園で働く看護師さんの、子どもたちや聖愛園に対する思いを聞くことができ、大変有意義な時間となりました。聖愛園は、看護師や保育士と言った職種の壁を超えて子どものことをみんなで考えて意見し合うことができる。職員が障がい児や病気の子どもをケアするだけでなく、子ども同士の育ち合いの関係を手伝っていけることに、聖愛園での働き甲斐を感じているという言葉を聞くことができました。
このような思いをもって子どもたちに向き合ってくださっている職員たちが、思う存分自分らしく働くことのできる路交館であり続けるために、これからも支え続けていきたいと思います。
『桜の園:夏の地域交流』訪問
2024/7/27
7月27日、守口市のさくらの園で行われた夏の地域交流会に参加させていただきました。
地域の皆さんに桜の園を知っていただくために、桜の園の前身であるにしき集いの家作業所、我楽多馬力ともだちの家の無認可作業所時代から続けてきた地域交流会ですが、コロナ化でしばらく中断しており、昨年から再開しています。
オープニングイベントを盛り上げてくれた八雲中学の吹奏楽部の皆さん、芦間高校のダンス部の皆さんをはじめ、地域から多くの方が来てくださり、模擬店やバザー、ゲームコーナーなどを企画してくれた利用者さん、職員さんにとっても楽しい一日になったことと思います。
そんな一日のなか、些細なことですがちょっと嬉しくなる出来事がありました。私が飲食スぺ―スで休憩中の他の職員と話していたところに、若い女性のスタッフが「○○さん(男性)がトイレに行きたいので、介助お願いできますか?」と飛び込んできました。あまり関わった事のない利用者さんだったので「行けるけど、僕で大丈夫かなあ・・」と答えると「そうですよね、すいません」と他の方にお願いしに走り去っていきました。
後から聞いた話では、その職員さんは「理事長にトイレ介助お願いしてしまった」と、「やってもうた」みたいな気持ちになっていたそうですが、私は頼もしく感じました。困った事、自分だけでは対処できない事があった時に、誰でもいいから近くにいる人に助けを求める事が出来る。まさに私たちが目指す地域社会の姿がそこにありました。
福祉サービスを提供している事業を運営している以上、利用者さんの生活の支援が私たちの最も優先する業務であるのは間違いありません。しかし私たちは、利用者さんの生活の先にある、地域社会に目を向けて活動しています。これからも、多くの方々を巻き込んで、誰もが暮らしやすい社会の実現に取り組んでいきたいと思います。
『北丘聖愛園:中間総括会議』訪問
2024/7/20
7月20日、北丘聖愛会園の中間総括会議に参加させていただきました。午後からのアクティビティ(職員によるカレー作り)もかねて、吹田市自然体験交流センターをお借りして行っています。
今年度はつくば大学の安梅教授の研究室に協力していただき、北丘聖愛園での保育実践の成果についての研究を行っています。その影響もあってか、子どもたちの集団で繰り広げられる輝きと、それを見た大人たちが自分を問い直すという姿勢が、非常に強く打ち出されていたように感じます。
北丘聖愛園の中で子どもたちがどんな体験をし、何を学んでいるのか?子どもたちの傍らにいる私たち大人はそこから何を学び、子どもたちに何を返すことができるのか。職員たち全員で熱く語らい合っています。
写真は、職員たちの素晴らしい発表を聞いて感動している理事長と園長です。
『桜の園:入社式』訪問
2024/4/11
4月11日、守口市にある障がい者支援事業所「桜の園」の入社式に来賓として呼んでいただきました。
路交館の障がい者支援では、働くことで社会に参加していくことを大切にしています。
だから「入社式」なんです。
今年も新たな仲間を迎えることができました。
支援学校を卒業されたばかりの方です。桜の園への入社を節目に、これからは大人としての人生を楽しんでください。
わかくさ展を訪問しました。
2023/12/16
わかくさには障がいのある中高生を対象とした放課後等デイサービス「ポプラ」、就学前の子どもたちを対象とした児童発達支援事業「さくらんぼルーム」があります。
訪れると中高生の子どもたちが迎えてくれ、自分たちの思いのこもった作品を一つ一つ丁寧に説明してくれました。「カレー作っておいしかった!」「阪急電車に乗った!」と、楽しかった思い出を嬉しそうに話してしてくれます。
さくらんぼルームはいつもの活動室を子どもたちが作った作品で飾り付け、訪れてくれた保護者に、スタッフが作品と子どもたちの成長に対する思いを丁寧に伝え、お父さんお母さんたちが喜んでくださっている様子を見ることができました。
地域で障がい児の健やかな成長と、子育てする家族を支えているスタッフの皆さんと子どもたちの姿を見て、私もとても暖かい気持ちになれます。
(尾﨏)
*写真はポプラの子どもたちが秋のキャンプでみんなで泊まったロッジを再現したものだそうです。